こんにちわ。TPP Bookkeepingの西沖です。
アメリカで活動されているスモールビジネスの方へ会計代行サービスを行っています。
このブログでは、ビジネスを開業された方の中で、「自分でブックキーピングを行いたい」という方向けに、実用的なブックキーピングの進め方をお伝えしてます。
※当社で使用する会計ソフトはQuickBooks Onlineをベースとしています。
本日のテーマは、「個人口座から経費の支払い、どうやってQuickBooksに入力する?」というテーマでお伝えします。
本来であればビジネス口座⇒ビジネス支出を行うべきではありますが、
「ビジネス口座がなかったから、個人口座から支払った」
「残高が足りなかったから、個人のクレジットカードから支払った」、
という状況に直面することはありませんでしょうか?
上記のようなケースは、特にビジネスの開業時期によく発生するかと思われます。
そんなプライベートアカウントからのビジネス費用の支払い、どうやってQuickBooksなどの会計ソフトに入力するべきか、
本投稿では解説します。
個人口座から払ったものは、ビジネスに計上できる?
そもそも「個人口座からの支払いは費用計上できる?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
答えは「はい、計上できます」です。
支払内容が正当なビジネス支出であれば、それをBookに入力することは可能です。
入力方法:
※下記スクリーンショットはQuickBooksのサンプルデータを使用しています。
① ”Owner’s Contribution”アカウントを作成
Transaction => Chart of Accounts (=勘定科目表)から、”Owner’s contributions”アカウントを作成しましょう。

このアカウントは、“ビジネスオーナーの自己資金からの拠出”を表します。
アカウントタイプは”Equity”を選択してください。
バランスシートの右下の部分(=Equity)に表示されるようになります。

② Journal Entryを作成
次にJournal Entryを作成します。こちらはマニュアルで仕訳を行う方法です。
・まず日付を入力します。支払が発生した日付を入力します。
月末の日付でも可能です。
・次にExpenseアカウントを選択します。
費目を選択し、金額入力欄の左側(=Debit欄)に支払金額を入力します。
Owner’s Contribution(①で作成)を選択し、金額入力欄の右側(=Credit欄)に支払金額を入力します。

複数の支払いがある場合は、各費用アカウントの支払額をまとめて入力することもできます。
本アカウントは、個人の銀行口座やクレジットカードなど、個人口座からの支出である限り支払い方法は問いません。
また入力画面の下部に、アタッチメントを添付できるセクションがあります。レシート等、必要があれば添付可能です。

③ レポートで入力内容の確認
Profit & Lossレポートで入力したExpenseが正しく入力できているか確認しましょう。また正しく入力できていれば、Balance Sheetの“Owner’s Contribution”の金額も増えていることが確認できます。


ビジネス“開業前”の支出は、Deductionできる?
ビジネスを“開業前”のコストは、スタートアップコスト(Startup Costs)というカテゴリーに分類されます。ビジネスが実際に開業した場合は、上記コストを“Start Up Costs”として計上可能です。
Tax PurposeではスタートアップコストのWrite-offの方法が取り決められています。Tax Filingの際は、Taxの専門家の方へご相談されることをオススメします。
いかがでしたでしょうか。問題解決の参考になれば幸いです。
弊社TPP Bookkeepingでは、「 会計入力をDIYで進めたいが、いまいち分からない」という方向けに、本ブログで入力解説を行ったり、コーチングを行っています。
初回2回分(30分x2)の無料相談を用意しています。もし何かお困りのことがあれば、お気軽にご連絡ください。
その他、アメリカでの起業や暮らし(NJ中心)に関する情報発信も行っています。よければどうぞご参考下さい。
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